スマート農業のすゝめ ~複合環境制御と統合環境制御~ |お役立ち情報|株式会社エノモト農材

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スマート農業のすゝめ ~複合環境制御と統合環境制御~

スマート農業のすゝめ ~複合環境制御と統合環境制御~ | 育て方ノウハウ
複合環境制御とは

複合環境制御とは、ハウス内の温度、湿度、CO₂濃度などの複数のセンサーと連動し、ハウス内を設定した環境になるよう制御することを言います。
毎日決められた時間に潅水を行い、温度が低くなれば暖房機を稼働させ、雨が降れば天窓や側窓を閉じるといった動作を自動化し、植物体の理想的な生育環境の維持と農家さんの手間を減らすことに貢献します。

以前は潅水ポンプ(電磁弁)は24時間タイマーにより決められた時間に動作し、暖房機は接続された温度計と連動して動作するものが主流でしたが、
それぞれの機器をバラバラに制御するよりも、要因にあわせて複合的に制御した方が効率的との考えから、現在では1つの制御装置で暖房機・天窓・側窓・カーテンなどを動作させる統合環境制御機器を導入する農家さんも増えています。

統合環境制御とは

統合環境制御も複合環境制御と同じく、ハウス内の温度、湿度、CO₂濃度などを設定した環境になるよう制御することです。
複合環境制御と統合環境制御の違いは、複合環境制御がセンサーからの情報を基に、決められた動作条件に応じて制御を行う(例えばハウス内の設定温度が25度とされていると、20度になった時点で暖房機を動かす、など)のに対し
統合環境制御では現在の時刻を判断材料に追加し、例えば午前中であれば今後数時間のうちに気温が上昇する可能性が高いため、18度になるまで暖房機を動作させないことで燃料消費量を抑えたり、
積算日射量を計算し、その情報によって潅水頻度や潅水量を調整するなど、高度にプログラミングされた制御を用いてより効率的にハウス内環境を整えることが出来ます。

農業先進国といわれるオランダではすでに施設園芸において統合環境制御の導入が高収量、高品質の維持において最重要視されています。

    ※ 複合環境制御・統合環境制御の線引きは明確に定義されていないため、必ずしも上記区分けが正しいわけではありません

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